幻の島豚(マボロシノシマブタ)

和牛のような極上のくちどけ。絶滅の危機を越え宮城で育つ純血黒豚

幻の島豚(まぼろしのしまぶた)は、絶滅の危機に瀕していた奄美大島在来原種豚を、宮城県石巻市(牡鹿半島)などの指定農場(久保畜産など)が引き受け、保護と育成を目的として一貫生産している極めて希少な銘柄豚です。生物学的な最大の特徴は、全身黒色で中国種とバークシャー種の血を引く純粋な在来豚の血統を受け継いでいる点にあります。1975年に奄美大島で保護されたわずかな原種が大学での研究を経て宮城県の生産者に託され、現在もその純血が厳格に守り抜かれています。飼育においては、一般的な豚(5〜6ヶ月)の約2倍となる8〜12ヶ月という異例の長期肥育が行われ、飼料には抗生物質を使用せず非遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシが与えられます。科学的なデータとして、旨味成分のグルタミン酸が一般的な白豚の2.5倍、ビタミンB1が4倍含まれています。また、脂肪の融点が約30度と低いため、口のなかで和牛のようにサラリととろける極上の甘みを持つのが実用的な利点です。生産数は週に約8頭のみと極端に少なく、特定の一部精肉店や卸売業者でのみ流通しています。

  • 名称
    幻の島豚(奄美大島在来原種豚 幻の島豚)
  • 産地
    宮城県石巻市(牡鹿半島)、大崎市 など
  • 生産者(運営)
    久保畜産(久保勇 氏)、伊藤農場 などの指定農場
  • 豚肉の特徴
    脂肪融点が約30度と低く和牛のようにとろける。旨味成分が白豚の2.5倍と非常に濃厚
  • 飼料の特徴
    抗生物質を使用せず、非遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシを独自配合して給与
  • 品種・交配
    純粋種(奄美大島在来原種豚・全身黒色の在来豚)
  • 代表的な料理
    しゃぶしゃぶ、とんかつ、焼肉
  • 流通量
    出荷数は週に約8頭のみ。宮城県内や東京都内の一部精肉店・卸売等で限定的に流通
  • 認証・取り組み
    絶滅危惧種の血統保護・育成、および通常の約2倍となる8〜12ヶ月の超長期肥育
  • 関連URL
    東日本食肉株式会社(幻の島豚 案内ページ)
    肉のあさひ(究極の黒豚 久保の島豚 販売と歴史)
  • 出典
    銘柄豚肉ガイドブック2026 p.41
    公式サイト/HPA会員農場ページ  
    各販売店・卸売業者の公式情報、コトバンク(幻の島豚とは)

最終更新日
2026年3月16日

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